桃月のオタク覚え書き

桃月(ユイ)のオタクカツドウ!を振り返ったり思い出したりするアレ

ヤバイTシャツ屋さん"ぶどうかん"TOUR 2022 ファイナルに参加した話

こんにちは、桃月です。

時間が経っちゃいましたが、8/25に日本武道館で開催された『ヤバイTシャツ屋さん"ぶどうかん"TOUR 2022』の最終公演に参加してきたときの話をしたいと思います。

今回の"ぶどうかん"TOURは全国にある"ぶどうかん"を巡る、ということで北海道はこだてわいん葡萄館(ぶどうかん)本店前駐車場、愛知 葡萄観(ぶどうかん)光農園 小林農園、そして日本武道館(ぶどうかん)の三会場で公演をするという壮大なボケをかましたツアーになっています。こういう所がまさにヤバTらしいですね。

ライブの感想は追記でつらつらと書くのですが音楽ナタリーさん、BARKSさんの記事を参考にさせていただいております。記事内素敵なお写真と詳細なレポートがありますのでぜひ見てみてください!

 

  • ライブの感想の前にちょっとどうでもいい話

ライブは4月のRedBull SoundClash2022以来、前回のライブでとにかく自分の体力不足を痛感した私は前回の記事で紹介したフィットボクシングをこつこつ続けていました。前回の記事でも体重は大きな変化はない、と言っていましたが「これって本当に効果でてるのかなあ」とほんの少し疑問を抱きつつも来る武道館ライブに向けて体力づくりをしていました。

 

  • 開演前

そんな準備(?)をして挑んだ武道館。当日朝、武道館前に着いてヤバイTシャツ屋さんの文字を見て感動を抱きながらも写真を撮りました。

私にとって武道館と言えばこのブログを始めるきっかけになった『ドリフェス!FINAL STAGE at NIPPON BUDOUKAN「ALL FOR TOMORROW!!!!!!!」』で、ライブタイトルから察していただける通りドリフェス!というプロジェクトを締めくくるファイナルステージでした。ドリフェス!武道館前後の私の心境は過去の記事で書いた通りなのですが、ドリフェス!以降に出会ったヤバイTシャツ屋さんがまた私をこの場所に連れてきてくれたのか、と思うとなんだか感慨深い気持ちになっていました。

そんなことを考えながら物販整理券待機をしていたらまあ人の多いこと多いこと。こんなにもたくさんの顧客(※ヤバTのファンの通称)が来ているのかと感動するのと同時に完売の祭(ドリフェス!武道館の物販告知の誤字だったが前日物販が文字通りの完売の祭りになった桃月のトラウマ)になったらどうしようという不安を抱きながら整理券を受け取りました。待機番号600番台でちょっぴりドキドキしながらライブ前までドリフェス!で出会ったフォロワーさんとお話していました。っていうかドリフェス!で出会ったフォロワーさんとヤバT武道館で会うのちょっとエモくないですか?

そして無事にぶどうかんTシャツとぶどうかんタオルとタンクトップくんパペットを入手しこれでグッズは大丈夫やろ~!と物販会場を出たら、外物販で「数量限定の商品あります~」と言われているのを聞いて、気づいたらBuyer Clientのレコード買ってました。一つ言わせていただきますと、当初買う予定はなかったのですが物販でいつもよりセーブしたんでね…レコード再生する手段はないのですが…まあ買っちゃったよね…。

なんやかんやしていたら開場時間になり中に入るといつものようにヤバT三人が選んだ音楽が流れている…と思っていたのですが途中からずっと同じ曲が流れているような気がする?と不思議がっていたらヤバT公式からこんなツイートが。

さすがに面白すぎるやろ。

ツイートがされると会場内からくすくすと笑い声が上がってほっこりした気持ちになりました。その後ようやく機材が復活して曲が流れるようになって一安心。ハム太郎OPが流れると会場内でもハミングする人がいて楽しかったです。\だーい好きなのはー\はいせーの!/\ひーまりのーたねー!/\俺もー!/(※心の中でコーレス)

 

  • 開演、ステージに現れたのは…?

そしてとうとう開演時間。ステージに現れたのは大人気キャラクターを自称する、ヤバTのマスコットキャラクタータンクトップくん着ぐるみ!RedBullさんのおかげで作ってもらえたあのタンクトップくん着ぐるみ!!

タンクトップくんによる前説を受けて顧客が拍手をした後、会場は暗転。スクリーンに『ヤバイTシャツ屋さん』の文字が浮かんだ…と思いきや突然のノイズ。そして映し出されたのはなんと『Buyer Client』の文字!

そして唐突に始まるBuyer ClientのメンバーJun、Rumi、$atoshiへのインタビュー動画。タンクトップで顔を隠した彼らの、知られざる一面をそこで見ることができました。チルって何?という問いかけは何らかのハラスメントに抵触するそうです。そしてインタビューは一歩踏み込んだ内容に…『三人はもしかしてヤバイTシャツ屋さんじゃないですか?』の質問に「何それアパレル?(Jun)」「Tシャツって何?(Rumi)」「バレてる…(超小声)($atoshi)」という反応があった後に「チルい夜にしていこうぜ」とステージに現れたのはBuyer Clientの三人。披露されたのはデビュー曲『dabscription』。"チル"を感じさせるムーディーなミュージックとJunとRumiのローテンションな歌声、そして盗人のような姿をして中央でチルいダンス(???)を魅せる$atoshi。歌の終盤ステージが暗転し…そこに現れたのはなんとヤバイTシャツ屋さんの三人!実はBuyer ClientはヤバイTシャツ屋さんだった!な、なんだってー?!

…という武道館の一曲目から顧客のほとんどの人は知りきっているであろうネタでとんでもないボケをかましてきました。本当に笑いこらえるの辛かったし、なんならインタビューの途中で何回か吹き出しました。「結成日?今」という回答をするRumiちゃん最高だった。

そんなボケから始まった武道館公演、一気に『Tank-top of the world』『メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲』『KOKYAKU満足度1位』『あつまれ!パーティーピーポー』とぶち上げる流れに!薄々予想していましたが、今回のセトリ、えぐいなと確信しました。

怒涛の5曲を終えてのMCでは武道館の光景に感動する三人。そして武道館で何をしたいか、という話になった時にありぼぼちゃんから「海に行きたいからわかめウェイブを見たい」というお願いが。普通のウェイブと違い後方から手をゆらゆらと振ってわかめのように揺れるのを続けていく…という謎ウェイブの指示を受けて忠実に再現する顧客たち。しかし埋まった武道館の全員がわかめのように揺れるさまを見たありぼぼちゃんから出た発言は「気持ち悪い!!」でした。それはそう。

そんなわかめウェイブの後に「行けるのか、武道館!」と盛り上げるこやまさん。観客たちが拍手をし手を振って答えるなか、こやまさんはある疑問を抱きます。「…バンドマンは行けんのか?っていうけど、どこに行くんやろうな?」と尋ねると、ありぼぼちゃんが平然とした様子で「びっくりドンキーちゃう?」と答えます。そして始まる新作シングル収録曲『まじで2分で作った曲』。どんな曲かと言いますと、本当にこのMCのやり取りの通りの曲で、要は「ライブ中にバンドマンが『行けんのか』って言ってるのはきっとびっくりドンキーに行けるのかって言ってるんだろうな」という内容。そんな曲を序盤にされるとは思わず、「お前この後絶対に『行けんのか』って言うけど全部びっくりドンキーになるやろがい!!」と心の中でツッコミを入れてしまっていました。そしてサビの「びっくりドンキー♪」の部分でスクリーンに映るのはびっくりドンキー旭川市永山店前(※新作シングルひまわりコンテストくそDVD参照)で踊るもりもりの姿。

そこからはライブテンションを上げるように、タオルは回せないけど手を回せ~!な『L・O・V・E タオル』、ゴリゴリロックチューンな『くそ現代っ子ごみかす20代』、会場全体が踊りまくる『DANCE ON TANSU』というブチ上げな流れ!特にくそ現代っ子は久しぶりに聞いた気がするからやっぱライブで聞くの最高やわ~!!!とテンションが上がりました。

 

  • 衝撃の家族登場

ここでありぼぼちゃんから「折角の武道館だから前においでよ」と言われたもりもり。ドラムセットから出て前に出てきたもりもりは「ゲスト呼ぶののやりたくないですか?」と言って、「自分にとって家族同然の人」をステージに呼び込みます。現れたのはとある男女…誰ですか?と尋ねると「父と姉です」と答えるもりもり。そう、ステージに登場したのはもりもと父ともりもと姉。どうしてお母さんはいないの?と尋ねられるともりもりはふっと笑って「それは大人の事情で…」と言って始まったのは『大人の事情 feat.森本家』。前に出てきたもりもりの生トランペット演奏やもりもと父の貴重なコーラス、そして声量つよつよのもりもと姉(※ミュージカル経験者)の美声。トランペットを吹くもりもりをこやしばと一緒に覗き込むもりもと父姉めちゃ可愛かった。そして曲終わりのお姉様のシャウトマジでのびやかですごかった。

そんな和やかな空気が流れてもりもと父姉が退場した後、ありぼぼちゃんからも「私のルーツとなったアーティストを呼びたい」とのこと。ステージが暗転して袖から大掛かりなセットを動かして現れたのは琴を弾く女性と津軽三味線を弾く男性。二人による厳かなユニゾンが会場内に響き渡りました。そしてこちらの方は?と問いかけにありぼぼちゃんは「お父さんとお母さんです」と平然と答えて会場はまた爆笑。そして演奏されるのは和風テイストも交えた楽曲『どすえ ~おこしやす京都~feat.柴田家』。正直に言いますと曲の合間から聞こえる琴の音がありぼぼちゃんのお母さんの演奏だと思うとめっちゃくちゃ面白くてずっと笑ってました。そして間奏部分でギターのこやまさんと津軽三味線のありぼぼ父が背中合わせで演奏するシーンはアツかった!お二人とも圧巻の演奏を聞かせてくださりました!

そして再びステージは暗転。私の席からはこやまさん側で何かセットが動いているのが見えましたが、この流れならきっとアレが来るなと確信していました。――こやまさんのお母さんが来る。そしてこやま母が来るなら絶対にこの曲だろうと確信していた楽曲が来ました。『眠いオブザイヤー受賞 feat.小山家』、この楽曲には「(母親譲りのピアノソロ)」という記載があるので、これは間違いなくこのパートをお母さんがするんだ!!とこの時点からテンションが上がっていました。そして始まる演奏、こやまさんのそばで安定したピアノを弾くこやま母とステージ中央でコーラスをするこやま父。やはりピアノの先生をされていてこういった場面に慣れていらっしゃるこやま母の安定感はすごかったし、こやま父の渋めな「今年度最高のミルフィーユ」は会場全体が盛り上がっていました。そして演奏終わりにちょっぴりそっけなく「お父さんとお母さんでした」と紹介するこやまさんのプチ反抗期な姿にほっこりしました。

ちなみにここの家族登場に関して武道館公演後日に放送された『ヤバイラジオ屋さん』で触れていたのですが、本人たちはボケ全振りで家族を呼んだのにライブ後の顧客からの反応が「武道館で家族を呼ぶなんてエモい」「最高の親孝行をしてくれた」みたいなちょっと感動寄りの反応が多かったらしくメンバーたちは「違う違う!!」とツッコミを入れていたのが面白かったです。私は普通にボケだと思ってずっと笑ってました。あと地味におたより読まれて嬉しかったです。

 

  • 後半戦、タンクトップくん劇場と天へ昇るもりもり

「ここまでふざけてきましたが、ここからもふざけます」という宣言をしたこやまさん。ちょっとしっとりした空気を切り替えるように『Tank-top in your heart』で会場に再び熱を灯したところで始まったのは「ヤバイTシャツ屋さんファミリーコンサート」。顧客が着席するとステージに現れたのはタンクトップくん!とにかく人気キャラになるために手段を択ばない旨を語っていたところ、男の子の泣き声が聞こえてきます。ステージの袖から出てきたのはヤバTが時々発売する「くそデザインTシャツ」を着た5年3組の男の子、マサヒロくん。Tシャツが全部乾いていなくてこのくそデザインTシャツを着ていることが悲しすぎると泣いていたのです。なんて可哀想なんだ…。そんなマサヒロくんに「僕を着てみるかい?」と(好感度を上げるために)提案するとマサヒロくんは「いいの?!」と満面の笑顔に。マサヒロくんが着替えに行っている間にステージにヤバTの3人が戻ってきます。「出たな諸悪の根源!!」とヤバTに食って掛かるタンクトップくん(※公式設定でヤバTのアンチ)。「誰が諸悪の根源やねん」と呆れるヤバTに対し、自分が人気キャラになるためには手段を択ばないタンクトップくんは「今の(マサヒロくんとの)やりとりを歌にしてよ」とこやまさんに言います。何でそんなこと~と断るこやまさんの手にタンクトップくんはそっと現金を握らせると「仕方ないなあ!」と歌い始めるのは『タンクトップくんのキャラソン』。途中からタンクトップを着たマサヒロくんも登場してタンクトップくんと一緒に楽しく踊る姿を見せてくれました。それにしたってマサヒロくんの演技力高かったし、そこはかとなくこやまさんに似てるから一体どこから連れてきた子なんだ…としみじみと見ていました(?)

そしてヤバTファミリーコンサートと言えばこれ!『ZORORI ROCK!!!』!やっぱり生で聞くZORORI ROCK!!!の楽しさ尋常じゃない。いつかステージにゾロリ先生も来てくれたら嬉しいなあ~と思いながらゾロゾロリ♪してました。

ファミリーコンサートから続いたのは桃月がずっと「こやまたくや天才ソング」と言い続けている『泡 Our Music』!最高~!!!!!これのために俺はここに来たんだ~!!!!!とテンションブチ上がってました。

そこから上がってテンションを持続させるように『癒着☆NIGHT』!ここで桃月は重大なことに気づきます。――頭の上で手拍子してても腕が疲れない!!そう、ここで冒頭でちらっと言ったフィットボクシングの効果を実感したのです。それまでのライブだと癒着の頭上手拍子は後半へろへろになってできないことも多かったのですが、今回は安定してできたのです。やったー!これがフィットボクシングの力だー!!と別の意味でテンションが上がっていました(?)

続けて披露されたのは『肩 have a good day-2018 ver.-』。肩幅、聞いてたら確かにいい曲ではあるんだけどエモ全振りで歌われるとちょっと面白くなるから感情をどこに向ければいいかわからなくなってしまいます。最後の大サビをアカペラで歌うところすげえ感動的なはずなのにどうにも面白いのずるいと思います。ちょっと泣きそうになるのをやめろこやまさん。

しっとりした空気を切り替えるようにみんな大好きもりもりのキャラソン、『げんきもりもり!モーリーファンタジー』が流れて会場も盛り上がります。以前の大阪城ホールではここで火柱が上がりまくっていたので果たして今回はどんな演出か…と思っているとこやしばの後方にいるもりもりの位置が高くなって…なんと最終的には2階席とほぼ視線が合うぐらいの高さまで昇って行ったのです。どこまで上がるねーん。そしてそんな高くなっているというのに3人とも通常運転で演奏しているのがある意味シュールで面白い。前述のラジオでここにも触れられていたのですが、どうやら上側の席の人はスクリーンに注意が向いていたせいかもりもりが上がっていることに気づかなかったというエピソード込みでさらに面白かったです。

そこから先のSOUND CLASHで岡崎体育くんと合同で製作した『Beats Per Minute 220』で盛り上げ、1stアルバムの楽曲『ウェイウェイ大学生』、ヤバTらしさを曲にも歌詞にもタイトルにも前面に出している『鬼POP激キャッチ―最強ハイパーウルトラミュージック』、そしてヤバTってあんなにフェス出てるのに夏曲ないよね!じゃあ夏曲作ろうぜ!という勢いで作られた歌詞は前面に夏を否定しまくっている陽気な夏ソング『ちらばれ!サマーピーポー』という怒涛の勢いで披露されました。ここの流れさすがに怒涛がすぎる。

 

  • 寿命で死ぬまで、Give me the Tank-top

ここでクールダウンするようにMCが入ります。「コロナ禍のド平日にチケットが完売しまして。たくさんの人に観てほしかったのでこんなに来ていただいてほんまにうれしいです。ありがとうございます!」のこやまさんの感謝の言葉に拍手で答える顧客。そしてこのコロナ禍での変化について語り、自身が身近で経験した喪失の話をします。おばあさまが亡くなられたこと、ご友人とやり取りをしたあとに訃報を聞いたこと、「話を聞いてあげたらよかったなと後悔しているので、みんなも周りにそういう人がいたら話を聞いてあげたり、ご飯一緒に行ったりしてあげてほしい。今日はせっかくいっぱい来てくれてるんで、それを伝えたいなと」と語るこやまさん。そこから出た「みんないなくならんとってほしい」という切実で、優しい願いの言葉に涙が溢れました。

そんな思いを込めて作った楽曲、『寿命で死ぬまで』を披露する3人。正直この曲に関しては私はアルバムの歌詞カードを見ただけで涙がこぼれて、楽曲を聞いたりライブ映像を見るだけでも泣いてしまっていたので実際のライブで聞いたらどうなるのかわからないな、とずっと思っていました。でもいつか聞く日が来るんだ、と覚悟はしていて、そしてその日がやってきたのです。多分MCを聞いた人たちも私と同じように感情が揺さぶられて、曲を聞くので精一杯だったと思います。でも、武道館で『寿命で死ぬまで』を力強く、会場にいる多くの人たちに伝えるために魂を削って歌って演奏する3人を見ていたら、私も手を振って答えたいと思いました。正直そのアクションが正しかったかどうかはわかりませんが、それでもこれが私の精一杯の答えだったと思います。

そこから続けての『Give me the Tank-top』もそれまでごく当たり前にあったものを失って新しいものを見つけながら、でも3人の「必ずライブハウスに戻る」という強い思いを感じられて、さらに涙が出てしまいました。コロナ禍以降のライブで披露されたこの楽曲には一本の強い意志を感じられて、本当にヤバTってすごいバンドなんだなと感じさせられました。

 

  • ラストスパート&アンコール

少ししんみりとした空気に対して「かっこいいヤバTみたいよなあ!」と煽るこやまさん、そんなかっこいいを代表する楽曲『ヤバみ』で再び会場をブチ上げ、定番ナンバーの『かわE』、最後の一曲!盛り上がろうぜと放たれた『NO MONEY DANCE』で躍らせたヤバT。

曲が終わって拍手が送られる中、ステージを去るヤバTの3人から手拍子を促されて応じる顧客。しばらくして、再びヤバTの3人がステージに上がります。「この拍手、アンコールじゃなかったらどうしようかと思った」といつものように緩いやり取りをした後、ヤバTの3人と会場のみんなで写真撮影!いつもの絶妙な計算しずらい計算をこやまさんが言う流れもあり、写真撮影後は『無線LANばり便利』で顧客をジャンプさせて最後まで盛り上げさせてくれました。そしてずっと前から言っていた「紅白歌合戦でテレビ楽曲初披露をする」という夢を諦めていないもののずっとチャンスを逃しているヤバT、「まだ全然諦めてないんですけどー?!」と披露したのは『案外わるないNHK』。NHKのアニソン歌ってるし、NHKラジオでレギュラーしてるし、NHKの歌を歌ってるんだぞ!とアピールして、さらには「NHKの人、観てくれてますかー?!口コミだけで武道館まで来ましたー!!」と強く叫ぶこやまさん。そんな勢いそのままに、ヤバTのキラーチューン『ハッピーウエディング前ソング』で会場のテンションも最高潮に!最高の締めくくり!と拍手が会場を包みます。

 

  • ダブルアンコール、これぞ顧客の『面白さ』

ハウ前ソを披露して息が上がる中、こやまさんはありぼぼちゃんともりもりに「もう31曲やって限界がきているんですが、限界を超えてみませんか?」と。大阪城ホールでも31曲を披露した3人が、文字通りに限界を超える32曲目に披露したのは『喜志駅周辺なんもない』コール&レスポンスなしver!コロナ禍で声出しが出来なくなった中でも、「ヤバTを無視してください!」という煽りを入れたり、何故か瑛人さんの香水を交えたアレンジバージョンで披露し続けた、コーレス前提のこの楽曲。今回もヤバTを無視することを促されコーレスパートが始まるのですが、声が出ないのはもちろんのこと、なんと手拍子すら消えるというとんでもなくシュールな状況が生まれました。あの武道館がこんなに静まり返ることある?

このコロナ禍でライブをするにあたって従来のライブハウスだったりフェスのように大きな声を出したりもみくちゃになって騒いだりというのが出来なくなって、言ってしまえば「ルールに縛られている状態」でライブを楽しまないといけなくなっていると思います。正直それって従来のライブを愛している人からしたら窮屈で苦しいものだと思いますし、私自身もライブで大きな声を出していた人間なのでそこから早く脱したいと思っている部分はあります。けれど、ヤバTはそんな窮屈さを逆手にとっていかに「面白いもの」にするかを考えてきて、このコーレス前提の『喜志駅周辺なんもない』を披露し続けていたのだと思います。そしてヤバTの顧客も「面白いもの」を求めてここまで来たのですから、その「面白いもの」を返す時が来たのだと思います。それが、この無音コーレス。もはやマナーが良いとかそういうレベルを超えて、ヤバTの顧客は新しい次元でこのライブを楽しむか、を考えているのだと感じさせられました。

まあ要は「コーレス前提の曲なのにまったくの無音やったらめっちゃおもろいよな!」という話です。

 

  • 最後のMC、語られるこれからの夢

怒涛の32曲を披露したヤバTの3人。そこでなんとサプライズでありぼぼちゃんから『撮影可』のプレートが挙げられます。顧客たちはいっせいにスマホを手にしてヤバTの3人の姿を映します。

それにしたって写真を撮るのが下手すぎる

そんな写真撮影タイムの後、最後のMCで3人がそれぞれ思いを語ります。

もりもりは"国民的バンド"になりたいという思いがあり、この武道館公演でその目標にぐっと近づけたと語り、そして来てくれた顧客や家族へ感謝の言葉を伝えてくれました。

ありぼぼちゃんはこの武道館だからこそできる演出について語りながら、それでもやっぱりライブハウスで育ってきた自分たちだからこそ次はライブハウスでライブをして、ライブハウスを守り続けたいと語りました。

こやまさんもライブハウスでのライブをしたいと語り、「別アーティストが武道館でやるなら俺らは〇〇葡萄館とかでやりたい」「武道館やるぐらいならZepp Tokyo 5Daysやる」なんて言っていたらその夢も叶ってしまって、心のどこかにあった武道館公演という夢をここで叶えたんだと語ってくれました。

そして、ヤバTは結成10周年!アニバーサリーイヤーに何かを準備しているよ、と言いながらここでこやまさんから重大な発表が。これまでTV初披露は紅白歌合戦にこだわってきたヤバTですが、なんともしも今年紅白に出られなかったら来年からTVで楽曲披露をしていきたいというもの!その宣言に顧客から驚きの声と大きな拍手が上がります。

「別にオファー来てない。ヤバイTシャツ屋さんが旬やった3,4年前やったら来てたんですけど、調子に乗って全部断ってたんです。断ってたらこのあり様。来年、もしそういうオファーをいただけたら、ゴリ受けしていこうかなと思っています」と笑いながら話すこやまさん。続けて「ライブハウスにいながらも、ちゃんと国民的になるために、次のステップに行くためにやらせていただきたいなと」「僕らもポリシー持ちながらやってますんで、安心してついてきてください。ちゃんとライブハウスでやっていきますんで」と新しい一歩を踏み出すけれど今までのヤバTの信念を揺るがせない芯のある言葉に胸を熱くさせながら拍手を送りました。

 

  • ヤバT武道館を終えて

今回の武道館公演、以前の大阪城ホールとの比較をしてみると本人たちの力で前面にやってる感があるな、と思いました。大阪城ホールはタンクトップフェアリーやぷりてぃ~♡パーティ、志摩スペイン村の仲間たちとたくさんのゲストを迎えて披露されていたのと比べると、家族というルーツの人たちも含めてヤバT自身の歩みで立っている感があってすごくアツいステージだったなと思いました。

そしてこの武道館で披露された『寿命で死ぬまで』。大阪城ホールで披露された『サークルバンドに光を』と並ぶレベルでこやまさんやヤバイTシャツ屋さんというバンドが抱く感情を強く出した楽曲であるのですが、過去を今の視点から見た『サークルバンドに光を』と、今の思いを踏まえてこれからを見つめる『寿命で死ぬまで』という2つを大切な場所で歌った意味を改めて強く噛みしめました。特に『寿命で死ぬまで』はメンバーにとっても強い思いが入った楽曲ですし、披露する時にも感情が強く含まれているのを生で見て聞いて感じて、その前のMCでこやまさんが語った「みんないなくならんとってほしい」という言葉を強く胸に刻んで生きていきたいなと思いました。そして私もヤバTの3人やヤバTに関わってくれているたくさんの人たちにいなくならないでほしい、と強く願ったのでした。

 

  • 武道館後のどうでもいい話

ここからはガチの私の個人的な感想なのですが。

ライブの感想を語ってる中で「腕を上げ続けても辛くなかった!」とフィットボクシングの恩恵を感じていた私ですが、さらにその恩恵を感じたのはライブ翌日・翌々日。

全然筋肉痛がない。

ライブ後の私と言えば腕上げ過ぎてマジで上がらねえとか足がガクガクで動くのが辛いとかそういう人間だったのですが、今回マジで筋肉痛がありませんでした。あったのは多分ヘドバンしすぎて首が痛かったぐらいで腕と足のダメージがほとんど感じられなかった…。そういえばライブ中も腕上げる時のキレがいつもより良い気がしたし、ジャンプするときも「フィッボの連続ダッキングに比べたらめっちゃ楽では?!」となっていたし、これってもしかしなくてもフィットボクシングを継続したおかげでは?!と感動していました。ありがとうFit Boxing2、これからもよろしくFit Boxing2、これからも応援してねカレンさん……

それと武道館直後。フォロワーとライブの感想を話したり最近ハマったジャンルの話をしながら解散してホテルに戻り、同日夜から行われていたレオスのツイキャスを聞きつつ夕食のそばを食べてまったりとTwitterを眺めていました。TLをぼんやりと見ていたら推しVtuberであるフィンダーおじさんが2年ぶりに開催される映像イベントFRENZに参加するとの告知をされていて「他に誰が出るんだろう~」と眺めたところ。

1日目夜の部 寿司くん

…………ハ?

どういうことかと言いますと、この寿司くんというのはこやまさんの映像作家としての別名義で、要は「私の推しVが出る映像イベントにこやまさんも出る」というとんでもない事実を、武道館を終えた直後に知ったのです。その当時の私の状態がこちら。

その後寿司くんでパブサをしたら私と同じようにフィンおじのことに触れながら寿司くん参加にびっくりしているのが映像作家のえいりな刃物さん(※フィンおじのOPムービー製作された方。めっちゃ動く映像を作られる方)だけだったというそれはそれでよくわからない状況になって、しかも勢いでRTしたら私の混乱しまくってるツイートをいいねされるという本当にわけがわからない状況になりました。何だったんだこの時間。

ちなみにFRENZ当日はもちろん仕事なので参加できるどころの話じゃありませんでしたとさ。解散!!!!!!!!!!!

 

そんなわけでヤバT武道館、メチャクチャ楽しかったです!新たなステップを進むことを決めたヤバTのこともこれまで通りに応援していきたいなと改めて感じさせるライブでした!

ここまで読んでいただきありがとうございました!ブログの感想や書いてほしいテーマ等あればおてがみばこに入れていただけると嬉しいです!