桃月のオタク覚え書き

桃月(ユイ)のオタクカツドウ!を振り返ったり思い出したりするアレ

ヤバイTシャツ屋さん5thアルバム『Tank-top Flower for Friends』の感想

こんにちは、桃月です。

本日はタイトルにあるようにヤバイTシャツ屋さんの5thアルバム『Tank-top Flower for Friends』のフラゲ日で無事に入手しましたのでその感想をダラダラと語っていこうかなと思います。

yabaitshirtsyasan.com

上記で各所販売サイトでの特典付き等の情報もありますのでぜひお手に取ってみてください!私はよくわかってないけどTシャツ付は買ったはずです!(※情報解禁されて予約したから記憶があやふやオタク)

今回のアルバムは前回の『You need the Tank-top』以来、約二年半ぶりの新作アルバムとなります!やった~!ちなみに前回のアルバムの感想記事もあるので気が向いたら見てもらえるととってもうれしいたけ!です!

では以下、好き勝手な感想をば。

 

 

01.Blooming the Tank-top

 

アルバムお馴染みのタンクトップ曲、まさかの2:12という短さ。

イントロの雰囲気がいつもとちょっと違う感じなのが個人的に好きです。なんかちょっとクールっぽい?っていうのかな。そこから入るハイスピードはいつものヤバちゃん~という安心感もありつつ、ワチャワチャしている感じがとても良いです。

さて、ここで少し前作のタンクトップ曲である『Give me the Tank-top』に触れるのですが、前回はコロナ禍ど真ん中で製作されたということもありどちらかというとエモに振っている印象がありました。そもそも『Give me~』自体がライブハウスへの思いを入れた歌であることはヤバT自身も言っていますし、『Tank-top=パンクロック≒ヤバイTシャツ屋さん』というものをこの状況下でどう保っていくのか、これからどうなっていくのか、という不安に対するヤバTなりの答えを示した楽曲だと思いました。

で、今回のタンクトップ曲は、と言えばそういった不安を乗り越えて満開に咲くぜ!という強い思いがあるんだろうなと思いました。個人的にタンクトップ曲と言えばごちゃまぜワチャワチャみたいなイメージがあるので、そこに帰って来たんだなという感じがありました。

そしてこれまでのコロナ禍で沈んでいた時期を「タンクトップの種を植えよ!」と表すことで、ただ抑圧されていた日々ではなくヤバTや顧客たちが培ってきた時間だったんだなと肯定してくれるところが最高だなと思いました。

とはいえやっぱりヤバTらしい風刺っぽさも効いていて「平成レトロ 監修 解像度下げ ノイズ混ぜ 4:3 応酬」とか「倍速で視聴 困難です」みたいなフレーズが入っているのにちょっとニヤ…としました。あと「黙りたくねえ お前認めたくねえ 気持ちのやり場がねえ」「まあええか 我慢します! 我慢をしています!」という率直な気持ちをストレートにのせておいてサビにもっていくのはやっぱりこやまたくやは天才だなと思いました。

この曲でライブ会場でワチャワチャするの絶対楽しいだろうな~~みんなで「種を植えよ!」って叫びたいね~~と思いました。

あと用語解説のタンクトップ関連の記載が最終こわくなってるのがウケる。お前が考えたんやろうが。

 

02.ちらばれ!サマーピーポー


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ヤバTと言えば夏フェスだよね!なのに夏曲ないじゃん!じゃあ作るか!ということで出来上がったヤバT初の夏ソングですが、歌詞を見たら割とちゃんと夏アンチの歌で笑います。メロディーは完全に夏ソングなのに。ちなみにメジャーデビューソングの『あつまれ!パーティーピーポー』のアンサーソングともいわれておりますのでぜひ、『あつまれ~』の方も聞いてみてください。

それにしても夏の前のことを「な1(わん)」って表現するのセンスが鋭すぎん?最高。

個人的にはラスサビ後の「正直海とか行きたいわい~」からの怒涛の早口パートがめちゃくちゃ心地よくて好き。「知らん、君、怖い ひえっ…怖い…」のところがクールに歌ってるのに言ってることしょーもなくて笑ってしまいます。

 

03.dabscription


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ヤバTの後輩としてデビューした謎の三人組ユニット『Buyer Client』の楽曲…と、思いきや実はヤバTの曲だった~?!\な、なんだってー?!/な楽曲でした。

前半、とにかくチルを感じさせるメロディーラインでいながらも歌詞が完全にヤバTなのが本当に面白いんですよね。「商魂えぐいて 口から音源 出任せばかりのmusic」とか言っちゃうのがさすがすぎて笑ってしまう。からの「君のBGMになりたいの」みたいなちょっとそれっぽい歌詞をサビにもってくるのずるいなあと思いました。

歌い方もありぼぼちゃんがちょっといつもよりトーン大人し目にしてたり、こやまさんがそれこそ「from腹 声出さんかい」みたいな声で歌うの面白すぎるんですよね。ぜひみなさんこやまさん渾身の歌いだしの「み」を聞いてください。

で、オチとなる後半パートは安心信頼のヤバTのズッタンズダンで元気が出ますね。最後のサビに「BGMになれないの BGMになりたくないの」って前半のサビに返すの良いですよね。ヤバTの曲はBGMじゃなくて、体感して味わって聞いてほしいな~って思っちゃいました。

 

04.ダックスフンドにシンパシー


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ヤバTのワンワンボイスが聞けるのはこの曲だけ!!!ぼぼちゃんのワンワンかわいいから一生聞ける。

ヤバT、というかこやまさんとダックスフンドと言えばアニメ寿司くんの『第九話「めんどくさい女」』『第二十七話「犬」』でも胴の長さについては触れられていますが、とうとう歌になりました。

「足が短いんじゃないよ 胴が長いだけ」「コンプレックスとかじゃなく チャームポイントさ」っていうフレーズが妙に良い歌詞ですごく好きですね。なんか、欠点も見方を変えたら魅力になるんだよ、みたいな感じですごく素敵じゃないですか?

ただ歌のオチが「ダックス憤怒」だった件についてはまだ飲み込めそうにないです。どういうこと?

 

05.俺の友達が俺の友達と俺抜きで遊ぶ

タイトルからわかる可哀想な歌。人生の中であんまり経験したくないけどちょっとわかってしまうから辛い。曲調がちゃんと爽やかなロック調なのが唯一の救いかもしれない。

用語解説が全部「実話。」しかないのがまたこの歌のもの悲しさを感じさせますね。人との繋がりって難しい。せめて沖縄旅行は誘ってほしかった。

 

06.Bluetooth Love


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一時期Tiktokで話題になったという名曲です。もりもりが100日間頑張って踊ってくれました。

ヤバTの中でも結構ストレートめにラブソング、というか片思い青春ソングになっているのいいですよね。そんな恋の様子を現代の若者もよく使うであろうBluetoothになぞらえて表現しているのがヤバTらしくてかわいい。

歌詞のテンポの変化というか、二番の「無線通信~」のあたりのテンポ感がコメディチック?というのでしょうか、この曲のポップさを強調してる感じがして好きです。

MVもヤバTらしくコミカルで面白いものなのでぜひ見てみてね。

 

07.インターネットだいすきマン

インターネットだいすきマンのみんな~~~~~!!!!!!!(クソデカボイス)

正直もうこのタイトルだけで勝ちでしょう。歌詞の生々しいインターネットの内容が最高すぎますね。これだからインターネットやめらんねぇ~~~~~~~!!!!

個人的にはこの曲をいろんな人が知っていろんな人が歌っていろんな人に知れ渡ってバズってバズってバズり散らすことを祈っています。

それにしてもヤバイTシャツ屋さんの10年の集大成がこの曲なの本当にウケる。バンドマンなのにギターを置いたこやまたくや、推せます。

\インターネットだいすき!/

 

08.くそ現代っ子ごみかす20代


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ヤバT自身がもろに「ゆとり世代」と呼ばれる世代にいることもあるし、私も一応その世代なのでちょこちょこそういう言われ方をすることはありました。でも歌詞でも言われてるけど「世代のせいにしたいが俺のせい」っていうのがそうなんだよなあ…と思いました。

そしてこの曲はきっと何かしらの原稿に追われたことのある皆さんには突き刺さるものがあるんではないでしょうか。\本当の締切日教えないで!/

そんな歌詞ではありながらもイントロから来る重低音がゴリゴリにかっこいいんですよね。ドラムのずったんずったん感が最高。

MVは何もうまくいかないヤバTの姿をご覧ください。楽しいよ。

 

09.もし僕が石油王やったら

アルバムお馴染みのぼぼ©曲。この表記何億年ぶりにしたんだ。

今回はきっと誰もが一度は考えたことがある「もしも石油王だったら~」なんてことへの思いをつづった…と思いきやラーメンが食べたいのにどこも閉まって食べれないという切ない歌。でも人生の中で上手くいかないときとか「私が石油王だったら…!」みたいに考えることありますよね。まあ……最終的に「石油王やとしたら何?」ではあるんですが…………。

個人的に冒頭の「石油王」の歌い方が絶妙にかっこいい発音で面白くて好きです。せーきゅーおー♪ってかっこよく歌えるようになりたい。

 

10.職務質問~1日に2回も~

こやまさんの悲しい実話シリーズ。やっぱり曲調がかっこいいロックでウケる。

デスボイスの曲ってそんなに聞かないんですが、こんなに悲痛なデスボイスってこの世に存在するんですね。っていうかこれデスボイスというか悲鳴???

そして(防犯登録番号を確認する動きを利用したヘドバンタイム)が賢すぎて笑いました。これは天才の発想。

英歌詞部分マジでぼぼちゃんとこやまさんの歌声が爽やかでかっこいいのに言ってるのがシンプルにタイトルなの本当に面白い。

 

11.Beats Per Minute 220


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以前私も参加した「RedBull SoundClash2022」に合わせて製作された、岡崎体育くんとヤバTのコラボ楽曲がついに音源収録されました!やったー!体育くんとのコラボバージョン収録嬉しい~!

元々仲の良い二組でオリジナル楽曲って絶対に楽しくなるじゃん!と思っていましたが案の定楽しい楽曲になってて最高~!ヤバTのズッタンズタン感と体育くんのテクノポップな感じとがバランスよく交じり合ってテンション上がる良い曲です!また体育くんとライブで一緒にやってるの見たいな~!!

ラスサビ前のぼぼちゃんと体育くんの二人が歌うところが個人的にはめっちゃ好き。ぼぼちゃんの声のアレンジがとても良いんだな…体育くん流石だ…。

用語解説の「9割プロレスのガチ1割」のところ、体育くんに対するリスペクトとライバル心が伝わるのがとても良いのでぜひ皆さん歌詞カードで確かめてください。

 

12.ZORORI ROCK!!!

ヤバT初のアニソン、なんと「もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ」のEDでした!やったー!!ずっとヤバTがアニソンするならキッズ向けがいい!と言っていた人間なのでこのタイアップは最高にテンションが上がりました!そしてBNPチャンネルくんはこの曲のノンテロップ版をYouTubeにあげてくれ。ED映像もとても良いので見てほしいんだ。

歌詞に関しては初見「ゾロリとイシシとノシシと君は なんやかんやで うまくやるのさ」ってフレーズで号泣してしまいました。あのねー…こういうフレーズをさらっと入れてくるからヤバTはずるいんだよなー…とべそべそ泣いてました。

歌詞はとにかくかいけつゾロリシリーズへの愛を感じられて、キャラクターの名前もそうだしフレーズのゾロリっぽさもそうだし、とにかくヤバTとゾロリ先生がライバルでよかった!!と思えるような楽曲です! 本当にヤバTとゾロリのタイアップがある世界に生まれてきてよかった……!!

ちなみにこちらも歌詞カードに原ゆたか先生書き下ろしのイラストが添えられているのでぜひCDを手に取ってください。何回でも言いますが、ぜひCDを手に取ってください。

 

13.hurray


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こちらは「ZIP!」内で放送されていた朝ドラマ「クレッシェンドで進め」で使われた楽曲。まさかの合唱曲になっていてびっくりしたのですが、合唱バージョンもとても良かったです…!ヤバTって合唱になるとあんな感じなのか!と新鮮な気持ちで聞いてました。最後のサビ前の「またいつか歌おう~」のところは王道な合唱っぽくてとても良い。

タイトルにもあるようにヤバTなりのフレー!フレー!と送る応援ソングなのですが、やっぱりヤバTの応援ソングって応援するぜ!!!っていう圧が強くなくて、「心配ない!なんて嘘や 心配しかないけれど お前は大丈夫」とか「気休め 慰めの 言葉の力も信じたいわ」とか言い方がすごくアレですが、身の丈に合った等身大の応援の言葉って感じがしてすごく好きなんですよね。

あと「ほらご飯とかいっぱい食べよ セロトニンとか出しまくり 気が向いたら 散歩でも行こな」がガチアドバイスすぎてちょっと笑いました。人間飯食って歩いて疲れて寝るのが一番元気になれる方法なんですよ。地味に自分にも突き刺さるから本当に笑う。

 

総括

『Blooming the Tank-top』のところで触れましたが、前作のアルバムがコロナ禍でヤバT、というより音楽業界が大きく変化する時に作られたということもあり、そこへの思いを馳せるというか明るくありながらもエモいラインがあったり、吹っ切れたような元気な曲が入っていた感じだったのに対して、今回はそのちょっと暗くて祈り続けていた時期から春が訪れて、花があっちやこっちで咲き散らしてる!みたいな感じの楽曲が多くてまた違ったカラーが見えて楽しかったです!

特に『Blooming the Tank-top』『ちらばれ!サマーピーポー』とかはガッツリ咲き散らして暴れてる感があって最高に楽しいですね!あと10年目の集大成ソング『インターネットだいすきマン』は欲を言えばVtuberが歌って思いっきりバズって欲しいです。具体的に名前を出したら周央サンゴさんに歌ってほしいですね(欲に素直な発言)

楽しさ満開の中に『Beats Per Minute 220』や『ZORORI ROCK!!!』でライバルとの楽曲もあってすごくアツいアルバムだな…って思いました。そして『hurray』で歌詞の中にあるように大団円で締めて、「これからもよろしくー!!!(用語解説引用)」とこれから続くヤバTの活動にも期待が膨らむ、素敵なアルバムだと思いました!

私は3月の大阪のホールライブ参戦予定なので、アルバム聞き込んでブチ上がっていこうと思います!!ライブ楽しみだゾイ!!

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!記事の感想や次回のブログテーマなどありましたらおてがみばこまで入れていただけると嬉しいです!

odaibako.net

それではまた次回の記事でお会いしましょう!