桃月のオタク覚え書き

桃月(ユイ)のオタクカツドウ!を振り返ったり思い出したりするアレ

七つの会議を観てきました

本日見た映画二本目は『七つの会議』です。

元々夜中に見た予告映像が何となく印象に残っていて、TLで見た「嘔吐するミッチーが見れる」「藤森慎吾がチワワ」「ラスボスの野村萬斎」という情報が気になりすぎたので、時間もちょうど合うものもあったので観ちゃいました。

実は下町ロケットやら半沢直樹やらの池井戸潤さん原作の作品は全く見たことがなくて、世間で流行ってるのうぐらいの気持ちでいたクチです。

内容としては自分がこういった一般企業とは程遠い職場で働いているからサラリーマンってしんどいな…という感じでした…絶対こんな仕事出来る気がせんわ……

そして最初に出した話題。なんか野村萬斎主演だし、人物紹介みてもミッチーが演じる原島ってそんなに出ないのかなって思ったら割としょっぱなから出て、割としょっぱなに嘔吐してくれたのですごくよかったです(アホな感想)まあ原島が観客に近い目線なのもあって、八角の異様さと不気味さが伝わって原島と一緒にヒエーってなってました。

あとチワワの藤森慎吾こと新田。まあまあなクズでしたね!!!!!(爆笑)八角にキャンキャン吠える姿がマジでチワワというか愚かな存在で、最後の移動に対して課長も目を逸らしてるのアーッてなりました…浜本ちゃんが報われてよかった。

その浜本ちゃんもいいキャラでした。ドーナツ泥棒を探すところから八角に絡みつつ、地味に広い情報網を使って原島を支える姿がやりおるってなりました。特にネジをがっつりヘルメットに仕込んでたところが彼女の強さを感じさせました。会社のごたごたとは別の所で苦労した分、最後に彼女が楽しそうにしているのを見れてよかったです。あとドーナツ要素がこの話にこんなに絡むとは思わなかった。

で、ラスボス野村萬斎こと八角。とにかく存在感の異様さが際立っていて、何を考えているかわからないままにやにやと笑っているのが不気味でした。あとトーメイテックでネジを探してた原島と浜本ちゃんに迫る姿がマジで魔王すぎて怖かった。足音だけであんなに恐怖を与えるってマジで何?怖すぎ。その後ネジの強度調べるときに巻き込まれた小泉孝太郎が「僕は関係ありませんから!!」って八角を見て逃げるのは致し方ないと思う。だってあの時の八角マジで怖かったもん。

八角と北川の過去と御前会議のシーンはなんかノンストップで話が進んでいて前のめりで話を見ていたような気がします。というか御前会議の顔面圧力えげつなさすぎ。というか役者さんの表情筋の動きとかを大画面でまじまじと見て役者さんってすげえ…ってアホみたいな感想を抱いていました。特に香川照之の顔面の圧力の強さたるや…でもあの映画の予告で使われてる叫びのシーンがあんなしんどいシーンなんて思いもせんやん。北川の選択からの二人が怯える日々って想像できるようなものではないし、八角の「朝刊を見て安心して、夕刊を見るまで怯える日々だった」っていう言葉が八角の中にある恐怖や後悔が伝わってきて震えました。

内容に関しては、最後の八角の語りで現れているのかな…日本人の体質というか、精神的な部分がこういう会社体質を作るんだろうな……個人の正義だけでは成り立たないというのが組織であり会社なんだなって思うと、隠ぺいや不正はなくならないっていう八角の言葉がじわじわと侵食してくるような気がします。その中で己の正義を語った八角が正しいとは思うけれど、それで世の中まかり通るわけじゃないんだろうな、っていうのをこの映画を見て感じました。

いやでもこういうことが現実に起きたらめちゃくちゃ恐ろしいよね。日々働いているすべての人々の努力に感謝しないといけないなって感じました。いろいろな圧力と戦いながら働くすべての人に幸福が訪れますように。

 

また何か映画やら見たらもそっと感想を書きますね~。それ以外にも常にブログのお題は募集しておりますので、お気軽にマシュマロおてがみばこに入れてもらえたら嬉しいです~!